性処理用の人形に「似ている」と言われたことへの反発はありつつ、リアルドールの造形美に魅せられ、嬉しさも感じたという。
Posted on December 17 2018
展示会で「ラブドール」を観に来られる8割は女性の方なんですが、実際に購入される女性はほとんどいないんですよ。購入されるのは99.9%、男性です。「ラブドール」は70~80万円する製品なので、やはり実用本位で買われるわけです。
一瞬、等身大ドールが口をきいたのかとギョッとしたが、話しかけてきたのは順番待ちの女の子だった。みると好奇心で瞳がキラキラしている。とてもカワイイ女の子だ。
「あっ……その、なんというか、けっこうイイですよ。すっ、素晴らしいっす」
「そうなんですかぁ、スゴーい!」
動転して職務質問を受けた不審人物みたいな受け答えになったにもかかわらず、女の子はうれしそうに笑ってくれた。すると連れの女の子が、
「おっぱいとかはどうですか? 男の人からみて」
巨乳ラブドールを目にしたのは、東京芸術大学の学部生だった21、22歳のころ。
ラブドール人形・メーカーのオリエント工業が主催する「人造乙女博覧会」を見た友人から、「似ている人形がいたよ」と教えられ、興味を抱いた。
性処理用の人形に「似ている」と言われたことへの反発はありつつ、リアルドールの造形美に魅せられ、嬉しさも感じたという。
「等身大セックスドール」を普通にごみとして捨てられてしまうと、事件に間違えられてしまうこともあります。お客様には、うちで人形を供養するので送り返して下さいと呼びかけています。「里帰り制度」というサービスですね。
同社のドールは基本的には男性のために作られていますが、その顔に眉を描いたりまつげをつけたりメイクを施すのは女性の仕事です。現実の女性のメイクを踏襲してリアリティを出しながら、なおかつ男性の性的琴線をくすぐる顔にするというのは、なかなかむずかしい仕事だと想像されますが、そこは職人ワザ。その腕が今回の日本画コラボでもいかんなく発揮されているのです。
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